名代富士そば 五反田店について

これは富士そば Advent Calendar 2017の15日目の記事。

Web業界におけるここ数年の富士そば熱の盛り上がりはすごいものがあり、各所で富士そばミートアップが開催されたり、クッ◯パ◯ドで富士そば風レシピがバズったり、人気企業ランキング2017的なやつでダイタンホールディングスが上位にランクインしたりで、まさに富士そばにとっては今年は大ブレイクの1年であったと言っても過言ではない。このAdvent Calendarもそんな富士そば熱の盛り上がりを受けて立ち上げられたものだ。

いかに安く、早く回転率を上げることが良いとされるファストフード界隈で、富士そばの経営哲学は完全に他と一線を画している。

“ホワイト経営”名代富士そば創業者の人生哲学「精神的な圧迫が人間には一番悪い」

「人は馬鹿じゃない、計算するよ。休みもなくて金もくれなきゃ働かない。ブラック企業と言われるような経営なんて、僕には考えられないよ」

至極当然なわけだが、この当たり前のことを堂々と公言できる経営者がどれだけ存在するだろうか。

このエントリではそんな富士そばに最大の敬意を表し、名代富士そば 五反田店について紹介しよう。

五反田店

五反田店はJR五反田駅を出て左方向へ向い、桜田通りを横切る横断歩道を渡ってほどなくすぐ眼前に現れる。

この哀愁のある佇まいこそが富士そばの魅力の一つだ。五反田は東側(ビックエコー方面)は繁華街で非常にぐちゃぐちゃしているのだが、五反田店は桜田通り沿いに店を構えているため五反田独特の喧騒を避けられる立地に位置している。

これは仕事帰りのサラリーマンにとって、疲弊した一日を忘れられるような空間である。例えば道玄坂店はかつての東急百貨店のすぐそばに位置しているが、渋谷駅近辺でも特にガヤガヤしている立地なので落ち着いて一日を俯瞰して振り返るということにはあまり向いていない。五反田店は駅近でありながらも非常に落ち着いており、富士そばの中でもかなり戦略的な出店であることが伺い知ることができる。

富士そばといえばシンプルなカウンターが魅力の一つだ。他店のカウンターはちょっと明るめの配色が多いのだが、五反田店はやや暗めだ。しかし、この洗練された感が良い。

ちなみにテーブル席も存在しているので、グループで哀愁に浸ることも可能だ。

富士そばの看板メニューの一つといえばやはりかつ丼であろう。食券システムは他店舗と代わりは無く、Suicaにも対応している。

2分ほどでかつ丼が出てきた。この早さでこれだけのクオリティのかつ丼を出せることが富士そばの今日の圧倒的成長の礎になっているのは明らかだ。

富士そばフリークであれば常識であるが、店舗によって独自メニューがあったり(熱狂的なファンの多いカレーかつ丼は店舗によっては提供していない等)、スープが違ったりする。五反田店ではかつ丼のお供に「みそ汁」を採用している。

味噌汁の味は多少濃い目ではないかと思う。薄味を好まれる方には合わないかもしれない。玄人の中にはスープを求めて遠出するクラスタも存在する。

かつ丼はいつでも安心と安定のクオリティだ。晴れの日も雨の日も嵐の日も、北朝鮮がミサイルを撃った日であろうが富士そばのメニューが変わることはない。

かつ丼を頬張りながら、その日KPTがどれだけ捗るかがおわかりいただけただろうか?

いかがでしたか

五反田店の良さが少しでも伝われば幸い。行ったことがある人も、ない方も、是非一度訪れてほしい。

富士そばの天下はそう遠くない。