2020年のDeveloper Productivity活動

この記事はOpenSaaS Studio Advent Calendar 2019の25日目の記事。別に書き忘れていたというわけではなく、今年の〆という意味で今日にしたという次第。特に中身があるエントリではない。

OpenSaaS Studio Developer Productivity Team

箱はOpenSaaS Studio組織内ではあるが、Developer Productivityに関するチームを立ち上げた。基本的なミッションはグループ全体の開発生産性の向上というところなのだが、ワールドクラスの開発体験やベストプラクティスを提供し続けようといった目的がある。

Serverless CI and Pluggable Workflow Automations

Developer Productivity向上の一環として、まずKapetaniosという新しいCIプロダクトを用意している。先日社内公開を行いユーザーを増やしていっている段階で、2月にOSSとしての公開を予定している。

Kapetaniosは基本的なCI機能を提供しており、Serverlessなインフラストラクチャ実行環境とするため既存のCIプロダクトに比べると大きくコストを削減できる。また、KubernetesのProwCIと同様にプラグイン構造となっており、開発体験を大きく向上するワークフローも提供される。DockerイメージビルドだったりTerrafformをCIで回す際に、変更があったものだけCIにかけるとか、planとapplyの運用をどうするか?とかCIおじさんが色々苦労しがちなポイントが、既にプラグインとして解決された状態で使える。このようなCIおじさんの仕事を減らす志向でやっているのも大きな特徴だ。

2019年のCI界隈はGitHub Actions一色だった気がするが、また新たな職人と雇用を生み出してしまった感は否めない(人々はこういう作業が好きなのだ)。Kapetaniosではより使いやすいワークフローだったり、大規模チーム向け、エンタープライズ志向な開発でも力を発揮できるように仕上げていっている。2020年は社外に広めるための活動もやっていくので、興味がある方はZehi連絡してほしい(Sales Engineer的に話に行きます)。

どういうエンジニアが求められるか

さて、来年はDeveloper Productivity Teamとしての動きはもっと強めていくつもりであるが、どういった属性のエンジニアが求められるかについては話しておきたい。

こういう横断的な属性を持つチームには、少なくとも社内の他のどのチームより最新技術や開発プロセスについて把握し、その本質を評価できる必要がある。Toriさんの言ってるプラットフォームの上でものを作るということにおける、ECSとEKSの話なんかがまさにそうで、顧客の欲しかったものはいったいなんだったのか?を見定める能力みたいなところか。

また、昨今はCloud Nativeな潮流が強く、それを追いかけるのも一苦労みたいなところがある。確かにそのようなインプットが必要なのだが、我々の本質は生産性を向上させるプロダクトや開発プロセスを構築することにあるので、インプットばかりしまくって便秘するみたいなのは本末転倒である。

端的に表現すると、「最新技術に翻弄されずに最速でコード書いて問題解決ができる人」が我々が求めている人というわけです。というわけで来年もよろしくおねがいします。